バーコードと携帯の話し(2)、バーコードは商品の背番号

2013年のパリ〜ニースが始まりました。ユーロップカーはさい先よくプロローグを制して今年も調子がいいですね。
フランスではときどきユーロップカーの小型トラック(レンタルトラック?)を見かけるのですが、壁には等身大の選手が三人、ローラー台を回していて、そのローラーがトラックのエンジンになっているようなトリックアートが描いてあって、ちょっとユーモラスというか、逆に普通のトラックよりもパワフルでアルプスでもロアやボクレールみたいにガンガン昇っていけそうななんか面白い塗装です。

以下、物流の世界の人たちには常識以前であるような大前提のお話なのですが、バーコードは流通する商品の背番号で、バーコードから商品を一意に特定することができます。
バーコードにもいろいろな種類や使い方があって、学校図書館公共図書館が貸し出し管理用に貼っているバーコード(New7コード)や、スーパーで生鮮食料品に貼っているバーコード、レシートの下に書いてあるバーコード(トランザクションコード)など商品の背番号でない使い方のバーコードも多くあるので分りにくいのですが、本の背表紙に印刷されている ISBN コードや、レトルト食品等の商品パッケージに印刷されているバーコード(JANコード、グローバルにはEANコード)は、世界中で一意に商品が特定できるように管理されています。
これらの管理は流通システムの合理化及び標準化を目的とする"GS1"という国際団体(本部はブリュッセルにあります)及び各国の下部団体(日本では”一般財団法人流通システム開発センター”)によって行われています。
ISBN コードについては本を一意に特定するコードとして広く一般にも認知されているようですが、JANコードについてはまだご存知ない方も多いように見受けられます。

つまり、DoCoMo 仕様として JAN コードを読むことのできる携帯電話は、実は読み取りの速度や精度を問題としないのであれば、流通する商品の背番号を処理する能力をもともと持っているわけなのです。あまり使われているようにも見えず、ちょっともったいない気がします。

次回は、iアプリを作らなくても、携帯でJANコード(やISBNコード)を処理するシステムを簡単につくることができることを紹介します。

紹介いたしました団体のURL は以下です

GS1
http://www.gs1.org/

一般財団法人 流通システム開発センター
http://www.dsri.jp/