DTCPIP 入門の前に、その3、鍵を流出させたら8億円の賠償

昨日紹介しました adopter agreement にひとつ、恐ろしいことがかいてあるので注意が必要です。"10.5 Damages Mesure and Limitation." なのですが、要するに鍵を流出させてしまった時の損害評価は8百万$であることに同意します、ということがかいてあります。いま、2011年6月現在、1ドル80円ぐらいなので6億4千万円ですね。
最初にこの部分を読んだ頃は、1ドルが100円ぐらいだったので8億円の損害賠償だとおもってたのですが、円高のおかげで罪が2割軽くなりました。

Android みたいなオープンな、だれでも簡単に root が取れてしまうような端末でどうやって6億4千万円の損害賠償が控えている鍵を守ればいいのでしょうか。その話もそのうち機会があればここでさせていただきますね。

adopter agreement は、Software Solution の場合は有効な obfuscation を実施しなさい、と Exhibition "C" の Robustness rules の 3.2.1 で求めています。obfuscation もあまりポピュラーではないソフトウェア技術なので、こちらもそのうち機会があればここで紹介させていただきます。


言及した仕様へのリンクは以下です、昨日の上半分と一緒ですが。