DTCPIP 入門の前に、その2、Adopter Agreement は実はシステム要求仕様書

Specification を読んでいてなにかしっくりこない方、たとえば、以下のような疑問を感じられた方がいらっしゃるのではないでしょうか。

  • バイス鍵はどのようにもらうの?なくしたらどうなるの?
  • 転送されたコンテンツはどのように守られるの?
  • このシステムがセキュアだとどのように保障できるの?

Specification は認証と鍵共有のプロトコルを定義しているだけで上記の疑問への答えはありません。つまり、Specification は「こうしたら相手とつながるよ」という手順だけが書かれていて、その手順を実装するためのシステム要求はかかれていないのです。

では、そのシステム要求仕様はどこに書かれているかというと、実は Adopter Agreement (DIGITAL TRANSMISSION PROTECTION LICENSE AGREEMENT) にかいてあるのです。このドキュメント、サインする欄があって契約書みたいにみえる(実際、契約書なのですが)のでエンジニアの方だと読まない方もいらっしゃるかもしれませんが、実は必読なのでした。
ちなみに、最初の疑問の答えは Agreement 本文に、二番目のはEXHIBIT "B" COMPLIANCE RULES で、最後の答えはEXHIBIT “C”ROBUSTNESS RULES に書いてあります。

Adopter Agreement も熟読して、システム用件を理解してくださいね。

言及した仕様へのリンクは以下です