DCIM フォルダの秘密
デジカメや携帯にSDを刺すと(ほぼ)必ずできる下記フォルダ
DCIM
これが何の企画に基づくものなのかご存知でしょうか。android developper group のメーリングリストで以下のように(好い加減な)議論になってました
http://groups.google.com/group/android-developers/browse_thread/thread/3b5a7bf6d3a65542?hl=en#
- android の標準でしょ
- 他の機器にもできるよ
- SD の標準なんじゃね
正解は下記フォルダ DCF のスタンダードです
http://www.google.com/url?sa=D&q=http://www.cipa.jp/hyoujunka/kikaku/pdf/DC-009-2010_J.pdf
撮影してSDに保存したコンテンツのインターオペラビリティを確保するために、フォルダストラクチャーとファイル命名規約を定める趣旨の企画です。フォルダストラクチャを決めてしまおうという手法は(非公開な企画ですが) SD-VIDEO や SD-BIND といった SD アプリケーションの企画に通じるものがあります。
ファイル命名規約を決める、ということに違和感をもたれるかもしれませんが、これはデジカメのような機器が昔(今も?)つかっていた RTOS には標準のファイルシステムが存在せず、各インテグレーターが独自でファイルシステムを用意したのですが、厳しいリソース制約(搭載メモリ量がコストにシビアに結びつくため)に対象するため独特な制約を持つ FAT が存在したことに対する対応として最大公倍数を仕様として規定する必要があったためだと思われます。ちなみに、いまだにこの怪しいFATを使う携帯電話も実は存在しております。
さて、私が見つけられないだけなのかもしれませんがこの DCF の仕様書、英語版が公開されていないんですね。オール日本語の仕様書を android developper ML で紹介するのはどうかとおもわれるかもしれませんが、この ML 、ときどき中国語やフランス語やあと私のしらないいろいろな言語で投稿されていますので、むしろいままで日本語を見なかったのが不思議なぐらいです。
言及した仕様書はすでにリンクを紹介すみです。